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マティーニ

ジンベースの著名なカクテル。 通称カクテルの王様。

由来には諸説あるが、

  • 1910年代にニューヨークのニッカボッカー・ホテルにいたマルティーニという名のバーテンダーが考案したことから(しかし現在のものとはレシピが異なる)
  • マティーニの原型となったカクテルで使用されていたベルモットが、イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製であったことから

などが有力とされている。

ただし、開高健の著作によると、マルティーニ・エ・ロッシ社が、自社のベルモットを拡販するために、このカクテルに“マティーニ”と名づけて意図的に流行させた、というのが事実のようである。開高はサントリーの宣伝部に在籍していたので、この辺の事情には詳しかった。

イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルもマティーニ、特に辛口のエクストラ・ドライ・マティーニを好んだと言われる。ベルモットを口に含んだ執事に息を吐き掛けさせ(執事にベルモットと言わせたとの説も)、「ベルモットの香りがするジン」を好んだという話や、ベルモットの瓶を横目で眺めながら(正視すると「甘すぎる」らしい)(ベルモットが当時戦争相手だったイタリア生まれの酒だから、という説もある。)ジンを飲んだという逸話が伝えられている。

007シリーズでジェームズ・ボンドが「Vodka Martini. Shaken, not stirred.(ウォッカマティーニを。ステアせずにシェィクで)」というセリフをキめるシーンがある。本来、ジンでつくるマティーニをウォッカで、おまけにシェイクして出せという意表を突いたセリフが受け流行となり、現在では、作中に登場する女性(カジノ・ロワイヤルのボンドガール)の名前をとりヴェスパーあるいはヴェスパー・マティーニと呼ばれる定番になっている。これの作中でのレシピは、ゴードン・ジン 3、ウォッカ 1、キナ・リレ 1/2を、よくシェークしてシャンパン・グラスに注ぎ、レモンの皮を入れるというもの。

第二次世界大戦を舞台にしたアーネスト・ヘミングウェイの小説『河を渡って木立の中へ』の中で、主人公がバーテンダーにマティーニを注文するさい「モンゴメリー将軍で」と頼む。これは15:1のハードなドライ・マティーニの事で、アフリカ戦線の連合軍総司令官モンゴメリー将軍がドイツ軍との戦力比が15対1以上にならないと決して攻勢を開始しなかった事に引っ掛けてヘミングウェイが名付けたもの。



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