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2nd新入荷ビールとIPAの話

2nd新入荷ビールとIPAの話

関東地方もすっかり梅雨入りしたようで、じめじめとした雨に悩まされるこの頃
皆様いかがお過ごしでしょうか?

2ndの紅一点(!?)関根です。

5月から日本の地ビールを入荷し、お客様にも大変ご好評を頂いております。
入荷済みの羽生こぶし花ビールも6月6日に行われたビアフェスタでは金賞を受賞し、大好評で嬉しい限りです。
そして今回は、アメリカの地ビールの入荷のお知らせです。


コロナド ブルワリー イディオット ダブルIPA

http://www.bluecanary.jp/Coronado%20Idiot-thumb.jpg

≪内容量≫335ml
≪価格≫ ¥1400

アルコール度数は8.5%と大変飲み応えのあるビールですが、IPA特有の鮮烈な苦みと、若草のようなホップの香りがすっきりと飲ませてしまいます。(ある意味危険ですね…)
食事との相性も良く、食欲の落ちてくるこれからの季節に大変お勧めのビールです。
お勧めのおつまみもご用意しておりますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせくださいませ。

さて、先ほどからでてくる『IPA』(アイピーエー)とは?とお思いの方に、簡単な解説をさせていただきます。

I=INDIA (インディア)
P=PALE  (ペール)
A=ALE   (エール)

頭文字を取った略称の事なのです。それでは、インディアペールエールとは一体何でしょうか?

まず、『ペールエール』は英国で作られていた『上面発酵ビール』のことです。
(上面発酵ビールについてはまたの機会に…)

ペール=薄い、淡い色  
エール=上面発酵ビール

これを改良(?)したのものがIPAになるのですが…

このビールの誕生は、英国、清国、インドでの三角貿易が行われていた時代に遡ります。
当時の貿易の交通手段は船。もちろん、航海には何日も何カ月もかかります。
冷蔵技術もなく、食料や飲料は長持ちするものしか運べません。
インドへと赴いた英国人が『祖国のビールが飲みたい!』とは思っても、長い航海を経て運ばれたビールは飲めなくなってしまいます。

そこで作られたのがこのインディアペールエールです。

実はビールに使われているホップには、苦みや香りをつける以外にも、防腐効果があります。
このホップの防腐効果に注目し、とにかくホップを大量に使い、ホップを煮沸する時間を長くしたエール、それがIPAの誕生でした。
こうして作られたIPAは、長期の航海にも腐敗せず、無事にインドの英国人の元へと届けられ、喜ばれたそうです。


祖国を思う気持ちと、仲間を思う気持ちが生んだビール。

サッカー、ワールドカップに盛り上がる日本の夜に、一杯のグラスを傾けてみるのも良いかも知れませんね。



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